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【冬のカヤック服装の基本】初心者でも寒さに負けない方法と注意点
こんにちは、カヤック大好き、バードウォッチャーの鳥見カヤックです。
冬の水中は、透明度が高くてとてもキレイです。水中の生き物や岩場の景色を楽しむことができます。
冬でもカヤックツアーに参加したいけど、防寒の服装をどうしたらいいかわからない。と悩んでませんか?
真夏のようにTシャツと海水パンツとサンダルで漕ぐというわけにはいきません。「防寒」しなくてはなりません。でも必ずしもカヤック専用ウェアが必要なわけではありません。
この記事では、冬のカヤックツーリングするための「服装」の【基本】を紹介します。
記事を読めば、カヤック専用のウェアを着用しなくても、快適にカヤックツーリングできる服装が理解できると思いますよ。
登山着と同じ!基本はレイヤリング
冬は寒いので分厚いジャケットを着る。それでは解決しません。
カヤッキングは「水中のアウトドア」です。 アウトドアの気候は様々です。
その日、その時の天候も違いますし、フィールドによっても特性が異なりますし、行動によっても相応しい服装のスタイルは様々です。
風が穏やかで太陽が出ている時は、日陰がないのでポカポカと温かいし、曇って風が吹くときは、飛沫で濡れて風に晒され冷えます。
登山の服装選びと基本はよく似ています。(水中ならではの注意点もありますが、そちらは、下記で解説します。) ただ共通する考え方の基本は一つです。
「どういう組み合わせで着るか」です。レイヤリング。「重ね着」です。
基本は3レイヤーです。 3枚着ればOK!?(_) ということではありません。
肌着(ベースレイヤー)+中間着(ミッドレイヤー)+外着(アウター)
の三層で考えます。
ベースレイヤーの役割
ベースレイヤー(肌着)の役割は、 汗を素早く吸収して発散し、肌をドライに保ちます。汗冷えを防ぐ役割です。 アウトドア用の肌着は重要でさまざまな素材・商品がありますので、そちらは、また別の記事で詳しく解説していきます。
とりあえず・・・
● ポリエステル等の化学繊維の速乾Tシャツ。もしくはウールの肌着。重ね着もOK
●綿・レーヨン素材は速乾性が低くおススメできません。
最低限、これだけは揃えておけばなんとかなります。
ミッドレイヤーの役割
ミッドレイヤー(中間着)の役割は、「保温」です。 空気を層をつくり断熱効果をつくります。 しかし、役割それだけではありません。
ベースレイヤーが汗を気化させた湿気を透過させる通気性・速乾性も大事です。
とりあえず・・・
● ポリエステル等の化学繊維の衣類、特にフリースがオススメ。
●ダウン系は、水に弱いので、水中には不向きです。
行動中というよりは予備的 にドライバッグに入れて、休憩中に羽織るようにしましょう。
最低限、これだけは揃えておけばなんとかなります。
アウターの役割
アウター(外着)の役割は、防水・防風です。雨や飛沫から体を守ります。 水中で使うアウターは ゴアテックスなどの防水素材 で出来た「ハードシェル」です。
山用の撥水性・透湿性の優れたソフトシェルやダウンジャケットは水中には不向きです。
とりあえず・・・
●雨、風を防げるレインウェアを着ましょう。
最低限、これだけは押さえておいてください。
登山の服装選びと基本は同じですが、カヤックをする場合は、以下の2つのポイントに注意しなければなりません。
- 水中は陸よりも冷えやすい
- 水中は陸よりも濡れやすい
これらのポイントを踏まえて、水中用の服装を選ぶコツをお教えします。
水中は陸よりも冷えやすい
水中は陸よりも冷えやすいので、温度管理が重要です。水中の温度は季節や地域によって異なりますが、一般的には10℃~20℃程度です。
これは人間の体温(36℃)よりもずっと低いので、体温が奪われやすいということです。特に手足は血流が悪くなりやすいので、冷え性の方は注意が必要です。
海、川、湖等でカヤックをするときは、以下のような対策をしましょう。
水上の冒険に備えよう!登山とは違う海用の服選びのコツ
海でカヤックやカヌーを楽しむのは、自然と一体になれる素晴らしい体験です。
しかし、山とは違う環境で、服装にも注意が必要です。快適に過ごすためには、どんな服を選べばいいのでしょうか?
服を選ぶときに覚えておきたいのは、二つのポイントです。
一つは、「手と足が必ず濡れる。」 そしてもう一つは、「転覆したら・・・全身がずぶ濡れになる可能性がある。」です。
水上では、手と足が必ず濡れる
水上をパドルで漕ぐとき、手は水でぬれてしまいます。
また、海、川、湖に出るときや帰るときには、カヤックを浮かべる必要があります。そのときには、足も水に浸かってしまいます。これはどうしても避けられません。
手や足が濡れると、体温が奪われやすくなります。特に冬場は、凍えてしまうかもしれません。そうならないためには、水に強い素材や保温性の高い素材を選ぶことが大切です。
●手首から水が入らないようにするには、袖口がベルクロなどでしっかり閉まるジャケットやパーカーがおすすめです。
さらに、ネオプレン(ウエットスーツの素材)のリストバンドを付けると、水の浸入を防げます。
ネオプレンは、水を含んでも保温性が高いので、手が冷たくなりにくくなります。
●足元は、マリンスポーツ用のマリンブーツを履くといいでしょう。
マリンブーツは、水に濡れても滑りにくく、足を保護してくれます。
また、ウエットソックスやウエットパンツを着用すると、足や脚の保温性がアップします。
ウエットソックスやウエットパンツは、水を含んだ後に体にぴったりフィットするので、水の流れを防ぎます。
これにより、体温の低下を抑えることができます。
転覆したら・・・全身がずぶ濡れになる可能性がある
カヤックやカヌーをするときには、転覆のリスクもあります。
転覆したら、全身が海水に浸かってしまう可能性があります。これは、体温を急激に下げる危険な状況です。
転覆に備えるには、ドライスーツやウェットスーツ、セミドライスーツを着ることが最善の策です。ドライスーツやセミドライスーツは、水が入らないように設計されたスーツで、全身を覆います。これにより、水に濡れることなく、体温を保つことができます。
ドライスーツやウェットスーツ、セミドライスーツは、高価で重いというデメリットがありますが、安全性や快適性は抜群です。
海、川、湖でのレジャーを本格的に楽しみたい人には、ぜひ検討してみてください。
以上が、服選びのコツです。
海、川、湖は山とは違う環境なので、服装にも工夫が必要です。
しかし、適切な服を選べば、冒険はもっと楽しくなります。海、川、湖の魅力を存分に味わってください!