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以下ウィキペディア:カワセミより

カワセミ翡翠[5]、翡翆、魚狗[6]、川蟬[6]、学名:Alcedo atthis)はブッポウソウ目カワセミ科カワセミ属に属する鳥。水辺に生息する小鳥。鮮やかな水色の体と長いくちばしが特徴。ヒスイ青い宝石、古くはソニドリ(翠鳥[注 1][7]、鴗[注 2])と呼ばれることもある。

カワセミの形態

全長は17 cmほどで (16-20cm) 、スズメよりも大きいが、長いくちばし(嘴峰長3.3-4.3 cm)のため体はスズメほどの大きさ。日本のカワセミ科のなかでは最小種となる。翼開長は約25 cm (24-25cm)。体重19-40g。くちばしが長くて、頭が大きく、頸、尾、足は短い。オスのくちばしは黒いが、メスは下のくちばしが赤いのでオスと区別できる。また、若干メスよりオスの方が色鮮やかである。頭、頬、背中は青く、頭は鱗のような模様がある。喉と耳の辺りが白く、胸と腹と眼の前後は橙色。足は赤い[10]。幼鳥は全体に黒っぽく、光沢が少ない。

カワセミの青色は色素によるものではなく、羽毛にある微細構造により光の加減で青く見える[8]。これを構造色といい、シャボン玉がさまざまな色に見えるのと同じ原理。この美しい外見から「渓流の宝石」などと呼ばれる。特に両翼の間からのぞく背中の水色は鮮やかで、光の当たり方によっては緑色にも見える。漢字表記がヒスイと同じなのはこのためである。

カワセミの生態

海岸や川、湖、池などの水辺に生息し、公園の池など都市部にもあらわれる。古くは町中でも普通に見られた鳥だったが、高度経済成長期には、生活排水や工場排水で多くの川が汚れたために、都心や町中では見られなくなった。近年、水質改善が進んだ川では、東京都心部でも再び見られるようになってきている。

川ではヤマセミよりも下流に生息するが、一部では混在する。飛ぶときは水面近くを速く直線的に飛び、このときに「チリリリリ!」「チッツー!」「チー!」と鳴き声[注 3]を挙げることが多い。

採餌するときは水辺の石や枝の上から水中に飛び込んで、魚類や水生昆虫をくちばしでとらえる。エビやカエルなども捕食する。ときには空中でホバリング(滞空飛行)しながら飛び込むこともある。水中に潜るときは目をゴーグル状の瞬膜で覆い水中でも的確に獲物を捕らえることが出来る。また、水中に深く潜るときはいったん高く飛び上がってから潜る個体も存在する。捕獲後は再び石や枝に戻ってえものをくわえ直し、頭から呑みこむ。大きな獲物は足場に数回叩きつけ、骨を砕いてから呑みこむ。消化出来なかったものはペリットとして口から吐き出す。瞬膜は地上にいるときでも時々見ることが出来る。
足場は特定の石や枝を使うことが多く、周囲が糞で白くなっていることが多い。排泄の際は水分の多い糞を直線状に放出する。

繁殖期にはオスがメスへ獲物をプレゼントするコアジサシと同様な「求愛給餌」がみられる。つがいになると親鳥は垂直な土手に巣穴をつくる。最初は垂直の土手に向かって突撃し、足場ができた所でくちばしと足を使って50-90 cmほどもある横穴を掘る。穴の一番奥はふくらんでおり、ここに3-4個の卵を産む。

卵からかえったヒナは親鳥から給餌をうけながら成長し、羽毛が生え揃うと巣立ちする。せまい巣穴の中は当然ヒナの糞で汚れるが、ヒナに生えてくる羽毛は鞘をかぶっており、巣立ちのときまで羽毛が汚れないようになっている。若鳥は胸の橙色と足に褐色味がある。

非繁殖期は縄張り意識が強く、1羽で行動する。水上を飛んだり、えさ場が見渡せる枝や石の上で休む姿がみられる。

カワセミの名称

カワセミは「川に棲むセミ」の意で、この「セミ」は古名の「ソニ」が「ソビ」に変化し、それが転じて「セミ」となった[5]。その「ソニ」の「ニ」は土の意味で、ソニ(青土)からきた。また、近縁の「アカショウビン」などのショウビンもこの「ソニ」から来た。 これらとは別に、室町時代から漢名を取り入れ、「ヒスイ(翡翠)」とも呼ばれるようになった。

カワセミは、それを表す(読む)漢字が沢山ある。川蝉、翡翠、魚狗、水狗、魚虎、魚師、鴗など[18]があり、川蝉はセミとは関係がなく、「カワセミ」の音を当てた漢字。魚狗、水狗、魚虎、魚師などの漢字はカワセミが巧みに魚を捕らえる様子から来た。

カワセミの分布

ヨーロッパおよびアフリカ北部からインド、東南アジアにかけて分布し、広い分布域の中でいくつかの亜種に分かれている。暖かい地方では定住するが、高緯度地方のものは冬には暖かい地域に移動する。日本では亜種カワセミ A. a. bengalensis Gmelin, 1788 が生息し、北海道で夏鳥だが、ほかの地域では留鳥として1年中見ることができる。

カワセミの亜種

以下の7亜種に分類される。

  • Alcedo atthis atthis (Linnaeus, 1758) – 基亜種。南ヨーロッパのイタリア南部から東ヨーロッパのブルガリア、北アフリカ、インド北西部にかけて生息する。
  • Alcedo atthis ispida (Linnaeus, 1758) – イベリア半島、ブリテン諸島、ノルウェー南部、ロシア西部、バルカン半島のルーマニアにかけて生息する。
  • Alcedo atthis bengalensis Gmelin, 1788 – 亜種カワセミ。独立種とされることもある。バイカル湖、インド北部から東アジアおよび東南アジアにかけて生息する。
  • Alcedo atthis taprobana O. Kleinschmidt, 1894 – インド南部(カーヴィリ川以南)およびスリランカに生息する。
  • Alcedo atthis floresiana Sharpe, 1892 – 小スンダ列島のバリ島からティモール島およびウェタル島に生息する。
  • Alcedo atthis hispidoides Lesson, 1837 – スラウェシ島からモルッカ諸島、ニューギニア島、ビスマルク諸島に生息する。
  • Alcedo atthis salomonensis Rothschild & Hartert, 1905 – ブーゲンビル島からソロモン諸島のマキラ島(サンクリストバル島)にかけて生息する。

カワセミの種の保全状況評価

国際自然保護連合(IUCN)により、レッドリストの軽度懸念(LC)の指定を受けている。

日本では1960-70年代に河川の護岸がコンクリート化にされるに伴い、土壁の垂直面の巣にできる場所を失い、都市周辺で著しく減少した。かつて東京都内ではどこでも見られたが、1950年代以降に河川の水質が悪化すると生息域が西部へ移動。1970年には五日市市以西に限られる状況となった。1980年代以降は徐々に見られるようになり、1990年代には都市部にも戻って来た。清流のある環境に生息することから、環境汚染のバロメータとされている。1992年度(平成4年度)から北海道旭川市で石狩川にかかる秋月橋付近に、カワセミが巣穴を掘り進むための入り口の穴をあけた護岸ブロックが設置され、効果があった[23]。以後、カワセミ営巣ブロックが日本の各地に設けられた。都市環境に適応して、護岸の水抜きパイプの穴を巣に利用することがある。

日本では以下の都道府県により、レッドリストの指定を受けている。

  • 絶滅危惧II類 – 東京都区部(北多摩、南多摩、西多摩は準絶滅危惧)
  • 要保護生物(C) – 千葉県(環境省の絶滅危惧II類相当)
  • 準絶滅危惧 – 大阪府、富山県、鳥取県、高知県、沖縄県
  • 希少種 – 奈良県(環境省の準絶滅危惧相当)
  • Dランク – 岩手県
  • 地域個体群 – 埼玉県

カワセミのその他

渡辺玄対『柳に翡翠図』
江戸時代中期

宝石のヒスイはこの鳥の羽の色に由来して名付けられた。漢字の「翡翠」は、カワセミ、ヒスイどちらとも読める。

また、アカショウビンなどの「ショウビン」はカワセミの古語で、これも同じ「翡翠」を当てる。「翡」は赤い羽、「翠」は青い羽を指しているとも、「翡」はオス、「翠」はメスを指しているともいわれている。

紀宮清子内親王(現・黒田清子)が山階鳥類研究所で研究を担当しているのは「カワセミ」である。カワセミに対する思い入れが強く、宮内庁職員文化祭に「川瀬美子」(かわせ・みこ)の名前で手芸作品を出品したことがある。

天野月子のシングル『翡翠』の別バージョン「翡翠 〜スリムType〜」にはカワセミのギミック(擬声音)が使われている。

ギリシア神話には、一国の国王でもあった夫ケーユクスを海難事故で失った女性アルキュオネーが、死んだ夫と共に姿をカワセミへと変え、2羽でつがいを組んでその後も仲良く暮らし続けたという話が存在する。

豊橋総合動植物公園が1987年にカワセミの繁殖賞を受賞した。

500系新幹線のノーズデザインはカワセミのくちばしをモチーフとしている

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