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以下ウィキペディア:ホオジロより

ホオジロ(頬白、黄道眉、画眉鳥、Emberiza cioides)は、スズメ目ホオジロ科ホオジロ属に分類される鳥類の一種。東アジアに広く分布し、顔の模様とさえずりが特徴的な小鳥である。

分布

シベリア南部、中国から沿海地方、朝鮮半島、日本まで、東アジアに広く分布する。

日本では種子島、屋久島から北海道まで分布し、身近な野鳥の一つである。基本的に長距離の渡りはしない。本州以南では留鳥だが、北海道などの寒冷地では夏鳥として渡来繁殖し、冬季は暖地や南方へ移動する。

形態

成鳥は全長17 cmほどでスズメとほぼ同じ大きさだが、尾羽が長い分だけ大きくみえる。翼開長が約24 cm。成鳥の顔は喉・頬・眉斑が白く目立ち、「頬白」の和名はここに由来する。一方、頭・過眼線・顎線は褐色で、先の白色部と互い違いの帯模様のように見える。オスは過眼線が黒いが、メスは褐色なのでよく観察すると区別がつく。メスの方がオスよりも全体に色が淡い。幼鳥は顔の色分けが不鮮明で、全体的に淡褐色をしている。

くちばしは短く太い円錐形をしている。頭頂部は褐色と黒の羽毛が混じり、短い冠羽がある。首から下は全体的に赤褐色だが、背中には黒い縦しまがあり、翼の風切羽は褐色に縁取られた黒色である。また、尾羽の両外縁2枚は白く、飛翔時に尾羽を広げるとよく目立つ。

生態

平地や丘陵地の森林周辺、農耕地、草原、荒地、果樹園、河原など明るく開けた場所に生息する。主に地上や樹上で活動し、草の茂みに潜むことがある。単独または数羽ほどの小さな群れで行動する。

食性は雑食性で、繁殖期には昆虫類、秋から冬には植物の種子を食べる。

繁殖期は日本では4-7月。低木の枝や地上に枯れ草を組んで椀状の巣を作り、一度に3-5個前後の卵を産む。畑の背の高い作物の間に営巣することもある。卵は白色で、黒褐色の斑点や曲線模様がある。また、カッコウに托卵されることがある。抱卵期間は約11日で、雌が抱卵する。雛は約11日で巣立ちするが、その後も親から給餌を受け約1ヶ月で親から独立する。

春になるとオスは草木の上に止まってさえずる。地域や個体による差があるが、さえずりの節回しは独特で「ピッピチュ・ピーチュー・ピリチュリチュー」などと聞こえる。この鳴き声の聞きなしとして「一筆啓上仕候」(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)「源平つつじ白つつじ」などが知られている[5]

亜種[ソースを編集]

以下の亜種に分類されている。

  • Emberiza cioides tarbagataica Sushkin, 1925 – ニシホオジロ。中国北西部に分布する。
  • Emberiza cioides cioides Brandt, 1843 – モウコホオジロ。シベリア中南部、中国東北部、北朝鮮に分布する。
  • Emberiza cioides weigoldi Jacobi, A, 1923 – シベリアホオジロ。シベリア南東部とモンゴル王国に分布する。
  • Emberiza cioides castaneiceps Moore, F, 1856 – チョウセンホオジロ。中国東部と韓国に分布する。
  • Emberiza cioides ciopsis Bonaparte, 1850 – ホオジロ。サハリン、千島列島、日本に分布する。

種の保全状況評価[ソースを編集]

国際自然保護連合(IUCN)により、軽度懸念(LC)の指定を受けている。個体数は安定している。

日本では、千葉県でレッドリストの要保護生物(C)(環境省の絶滅危惧II類相当)、埼玉県で地帯別危惧の指定を受けている。

自治体指定の鳥[ソースを編集]

日本では多数の自治体の鳥に指定されている。また合併前に指定されていた。

  • 天童市 – 山形県
  • 白河市 – 福島県
  • 表郷村 – 現在の福島県白河市
  • 千葉県
  • 白井市 – 千葉県
  • 板倉町 – 現在の新潟県上越市
  • 菊川町 – 現在の静岡県菊川市
  • 御浜町 – 三重県南牟婁郡
  • 新旭町 – 現在の滋賀県高島市
  • 甲南町 – 現在の滋賀県甲賀市
  • 大宇陀町 – 現在の奈良県宇陀市
  • 海南市 – 和歌山県
  • 香北町 – 現在の高知県香美市
  • 福岡市 – 福岡県
  • 南阿蘇村 – 熊本県阿蘇郡、合併前の長陽村
  • 大津町 – 熊本県菊池郡
  • 阿蘇町 – 現在の熊本県阿蘇市
  • 植木町 – 現在の熊本県熊本市
  • 錦町 – 熊本県球磨郡
  • 三股町 – 宮崎県北諸県郡
  • 高千穂町 – 宮崎県西臼杵郡
  • 牧園町 – 現在の鹿児島県霧島市

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